Pterostylis barbata

Pterostylis barbata
オーストラリアではBird Orchidと呼ばれている種。リップに毛が生えるタイプのプテロスティリスは2001年にPlumatichilos属に分けられ、2010年にはPterostylisに戻りましたが、ネット上には両者の名称が混在していて煩雑で混乱します。
これは輸入球根を育てて開花に至ったもので、開花するまでは増えはしないものの球根の大きさ自体は作上がりしたので、菌依存度はそこまで高くないのではないかと感じましたが、この開花後にどうなるか。現地ではモクマオウの傍に生えていることが多いらしく、やはり外生菌根菌と共生関係にあるものと思いますが、他の豪州産のものでたまにあるように栽培可能な個体が存在するとは思うので期待……。

180127  Pterostylis barbata
180127  Pterostylis barbata
180127  Pterostylis barbata
実に奇妙なリップです。他のプテロスティリスのように刺激でフードの中に引っ込むこともなく、わずかな振動でや風で小刻みに揺れます。ここにポリネータを引き付ける仕掛けがあるのでしょうね。

コメント

  1. 日本でモクマオウがまともに自生してるのは沖縄本島ですね。
    油分が多くてよく燃えます。

    西豪の地生ランはモクマオウの潅木林に自生してるのが多いですがなんででしょうね。

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    1. こちらのコメント欄の確認をしておらず、お返事がいつも遅くなって申し訳ないです。

      やはりモクマオウの共生菌と地生蘭の共生菌が共通なんですかね。
      現地の栽培家はモクマオウの葉を鉢の上に敷くそうですが、細い葉の層で地際の通気性が良くなって茎が痛みづらいのだそうです。地生蘭の生育時期にはモクマオウは葉を落としますし、共生菌も居て雨の多い時期に日照が確保できて落ち葉の絨毯があるという、色々といい条件が揃うのかなと想像してます。

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