Cyanicula gemmata

Cyanicula gemmata  (Caladenia gemmata)
鮮やかなブルーの花を咲かせるオーストラリア産の地生蘭です。これは他の趣味家から譲り受けて栽培しているもので、2年ほど栽培しましたが咲かず、昨年エチレン処理をしたことにより開花に至りました。日本の太陽はオーストラリアに比して弱いためか、完全には平開しませんでしたが、5㎝以上ある大輪で非常に目を引く美花です。分球しないもので、他個体の入手も不可能に思えたため、他のカラデニアと交配したほか、セルフもしまして、いずれも子房が膨らんで一応の種子はできそうです。自家受粉で発芽力のある種子が得られるかは怪しいのですが、Thelymitraなどでセルフ交配苗が得られることがあるため、同じようにもしかしたらと淡く期待しています。

180306  Caladenia gemmata
180306  Caladenia gemmata
分子系統学研究の結果、2015年キューガーデンによりCyanicula属はCaladenia属に統合されましたが、オーストラリアではいまだ以前の属名が用いられているためここではより認知されているであろう旧学名を今のところは用い、両方でラベリングすることにします。 

コメント

  1. 今年は3月の日照が散々でしたね…。
    思ったのですがエチレン処理すると効果的にも球根の老化が進むと言う認識でよいのでしょうか?

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    1. 一日晴れる日、というのは少なかったですね。
      エチレン処理をして開花させても翌年に処理をさぼると開花しないので老化自体が進んでいるわけではないような気がします。ただ森林火災に対応するためだけにエチレンに反応しているのかなといった印象ですが、根拠はありません……。

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